お世話になっております。今日は、トイレリフォームのポイントについてお伝えします!
●トイレの種類は大きく分けて4種類。タンクの形や大きさも様々です。
1.組み合わせ便器(別々の便器、便座、タンクの組み合わせ)
○今ある便器に温水洗浄便座を設置できる
○便座の機能をいろいろ選べる
○壊れても交換が簡単
○費用が安め
×組み合わせのために凸凹や溝があり、掃除がしにくい(近年は形状に工夫があるものもある)
2.便座一体型(便器と便座、タンクが一体化している)
○デザインが良い
○全体的に凸凹や溝が少なく掃除がしやすい
×設置費用が高め
×便座が壊れても、部分交換が出来ず修理が必要に
3.システムトイレ(手洗い器や収納キャビネットが一緒になったタイプ)
○手洗い器の給水・排水管が収納部分に隠れ見た目がすっきりする
○収納スペースを確保できる
×トイレが狭いと設置できない
×価格が高め
4.タンクレストイレ(洗浄水のタンクが無い)
○タンクが無いので、見た目がおしゃれ
○トイレがコンパクトになるので空間がすっきりする
○掃除がしやすい
×水圧が低いと設置できない
×手洗い器が別に必要
×停電時には手動で水を流す必要がある
●トイレリフォームでよくある要望!
1.タンクレストイレにしたい
通常のタンクありのトイレの奥行きは75㎝ほど。タンクレストイレにすると、トイレの奥行きが10センチコンパクトになり、トイレの空間全体がすっきり、広々とお使いいただけます。またタンク部分の拭き掃除がいらないのでお手入れも簡単です。
2.手洗い器を付けたい
タンクに付属した手洗い器だと子供の手が届かない、奥まっているので高齢者が使いにくいといった理由から、独立した手洗い器を希望する方も多いです。トイレ空間が狭い場合はコンパクトタイプや、壁埋め込み式の手洗いを付けると邪魔になりません。
3.お手入れをラクにしたい
凸凹や溝がほとんどなくなり、拭き掃除がしやすくなります。また、汚れがたまりやすく、掃除がしづらかった便器のふちがなくなり清掃性がぐんとアップ。便器の素材自体も進歩しており、汚れが付着し辛い工夫が施されています。
4.節水にしたい
近年のトイレは、少ない水量でしっかり流すことが可能になっています。10年ほど前はトイレの水を1回流すと10リットルほど使っていましたが、現在の節水トイレは4リットル前後で流せるようになり、水道代が節約できます。
5.掃除が楽な壁や床にしたい
子供のおしっこがかかって壁内部のボードが腐食していたり、男性が用を足すときの床の位置は床が弱っていることもあります。また新しいトイレにすると隠れていた床が見えてしまう事があるので、床も張り替えるのがおすすめです。対アンモニア性、防水性のある内装材を選びましょう。
●トイレリフォームで注意するポイント
1.コンセントの有無
暖房や温水洗浄便座などは電気を使用するので、コンセントの有無、位置に配慮が必要です。コンセントは関電防止のためにアース付きのものがおすすめです。
2.入口の段差
古いトイレでは、入り口に5~10cmの段差がある場合もあります。つまづく危険性があるので、バリアフリー化をお勧めします。
3.ドアの開き勝手
中で倒れた人を救出しやすいように、内開きのドアは外開きや引き戸に改修するのをお勧めしています。引き戸の場合は音漏れがしやすいので。そこは注意です。
4.手すりの設置
トイレの立ち座りや、便器への移動を補助する手すりの取り付けが必要になる場合は、下地の補強が必要になる場合もあります。
●戸建ての場合の注意点
トイレが階段下に設置され、狭く圧迫感があるという声が良く聞かれます。また、年齢を重ねると狭い空間での動作がしづらくなるため、トイレ空間は十分に検討して計画する必要があります。
1.2階に新規にトイレを設置する場合
・屋外に竪管を設置する場合
管が目立つ場合は、外壁の色に合わせて塗装するのがおすすめです。また作業はしごを立てるスペースがあるかどうかも確認が必要です。
・屋内に竪管を設置する場合
一階の既存トイレ上に設置する場合は、1階トイレの竪管につなげられます。イラストのように、新たに室内に排水スペースを設ける場合は、下の部屋の天井と壁の工事が必要になります。
2.排水経路には要注意!
住宅によっては、排水経路が複雑だったり、トイレの排水桝が最終桝から離れた場所になる場合があります。水量の少ないタンクレストイレの場合、排水管の中で汚物が詰まる場合もありますので、優位が必要です。
●マンションの場合の注意点
トイレの工事が1日で終わるかどうかが重要です。1日で終わらない場合は、一旦便器を取り付けるか、お客様に外泊してもらう必要があります。エレベーターのない低層マンションの場合は、搬入経路の確認も必要になります。
1.タンクレスの場合は水圧に注意!
マンションの上層階にタンクレストイレを設置する場合は、一定以上の水圧が確保できるか、事前に検査が必要です。商品によっては水圧が低くても取り付けられるものもありますので、それを採用するのも良いでしょう。
2.コンセントが動かせない場合も?
トイレの壁が外壁に面している場合、コンクリートにコンセントが埋まって移動できないこともあります。システム収納を取り付ける際にコンセントが邪魔になり、写真のように収納部をカットすることもあります。
3.手洗い器について
手洗い器を新設する場合、マンションでは新たに給排水管を設けるには大掛かりな工事になる場合があります。その場合は、既存の給排水管を利用できる手洗い器付きにタンクレストイレがおすすめです。
4.手すりの取り付けについて
躯体に穴をあけられないので、ほかに手すりを取り付けられる場所がないか、跳ね上げ式の手すりなど、ほかに方法がないか検討が必要です。
以上になります。トイレは住まいにおいてとても重要な設備ですので、後悔のないリフォームをしたいですね!リフォームササキがそのお手伝いをいたします!
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