新築してから、地震や季節による温度変化などで、外壁にひび割れが入る事が多くあります。
普段の仕事の中で、正しい外装リフォームの仕方をお伝えしていますが、外壁のひび割れやコーキングの補修の大切さは、いまちいち深刻に伝わっていない様に感じていました。
今回、建替えにあたり解体工事を行っているときに、
外壁のメンテナンスを正しくしないとどうなるのか?
が分かりやすい写真を撮る事が出来ました。
この建物は、モルタル外壁に、金属サイディングを重ね貼り工法でリフォームされていました。
外壁を重ね貼りしてあるのにベニヤは濡れている。
どういうことか?
外壁を重ね貼りしても雨が中に侵入していたと言う事です。
外壁を重ね貼りしていなければ、もっと早くに異常に気付けたでしょう。
(始めから気付いていても、そのまま重ね貼りする業者もあります)
窓下の、ベニヤが黒くバラバラとなっているところがありますね。
外壁のひび割れ、窓廻りのコーキングから水が侵入して、
壁内の木部を腐食させ、カビも生えています。
丈夫さを誇る家でも、メンテナンスを正しく行わないとこうなります。
(この状態でも補修の仕方はあります。)
外壁は、家の印象をデザインするものでもありますが、
第一に、雨・風・太陽から、建物を保護する事が本質です。
どういう工事方法をするかではなく、
外装のメンテナンスは、正しく行う事が重要なんです。